聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのフル動画を視聴する方法と無料視聴する方法はある？

「聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」は、世界から奇才と評されるヨルゴス・ランティモス監督の最新作です。

ランティモス監督は過去に、「ロブスター」でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、カンヌ国際映画祭では審査員賞を受賞した経歴があります。

本作品は第7回カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞しました。

今回は、聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのあらすじやキャスト、みどころと、動画を視聴する方法について紹介します。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのあらすじ、キャスト、みどころ

あらすじ

この映画は、幸せな家族が一人の少年の出現によって崩壊に追い込まれていく心理的スリラー作品です。

心臓外科医のスティーブンは、郊外の豪邸で豊かな暮らしをしています。

美しい妻とかわいい二人の子どもがいて、順風満帆に見えるスティーブンですが、妻と子どもに言えないある秘密がありました。

スティーブンは16歳のマーティンという青年に時折会っています。

スティーブンには、飲酒をしたまま患者の手術を行った際に患者を死亡させてしまった過去がありました。

マーティンはその患者の息子で、スティーブンは罪悪感から彼にプレゼントをしたり、精神面や金銭面での援助をしたりしていました。

マーティンもスティーブンを父親のように頼りにしていました。

ある日、スティーブンはマーティンを自宅に招き、家族に紹介します。

礼儀正しく人柄の良いマーティンは、家族にも受け入れられ、親しく交流をするようになります。

娘のキムは、マーティンに恋心を抱くようにもなります。

ところが、それから数日後、スティーブンの息子のボブの足が急麻痺を起こし歩けなくなります。

病院で検査をしても原因が分からず、ボブは入院することになります。

ボブの入院をきっかけに、マーティンが頻繁にスティーブンの前に現れるようになります。

スティーブンを強引に自宅での食事に誘ったり、病院勤務の後に自分の家に立ち寄らせたりします。

マーティンの父親が好きだった映画を観ることを強要されたり、マーティンの母親から誘惑を受けたりする中で、スティーブンの心は乱されていきます。

マーティンの存在が疎ましくなったスティーブンは彼を拒絶するようになります。

マーティンは、スティーブンに父親を手術のミスで死なせてしまった報いを受けさせるために、スティーブンの家族一人一人に報いを与えると告げます。

その報いは、手足の麻痺、食欲不振、目からの出血、という症状であらわれ、最後は死に至るとマーティンは予言します。

はじめは本気にしなかったスティーブンですが、息子のボブに続いて、娘のキムにも足の麻痺が起きます。

そして2人とも食欲を失っていきます。

妻のアナは、マーティンの存在に不信を感じ、スティーブンの過去の手術について調べます。

マーティンの父親の死の原因を知ったアナとスティーブンの夫婦関係は崩壊していきます。

精神に異常をきたしはじめたスティーブンは、マーティンを監禁し暴行を加えます。

マーティンは、家族を予言から救うには、スティーブンが家族の一人を殺さなければならないと言います。

ある日、息子のボブの目から血が流れ出し、家族は追い詰められていきます。

妻のアナは美しい身体を夫に見せ誘惑し、「子どもはまたつくることができるから、キムかボブのどちらかを犠牲にすればいい。」と言います。

キムとボブは、父親に気に入られようとしてよい娘を演じたり、父親に従順な態度をとったりして取り入ろうとします。

スティーブンは家族を集め椅子に座らせます。そして、自ら目隠しをして誰に銃弾が当たるか分からないようにして銃を発砲します。

銃弾はボブに当たり、死亡します。

ラストシーンでは、生き残った家族三人がレストランで食事をしている場面にマーティンが現れます。

家族は何事もなかったかのように食事をし、出て行きます。

その姿をマーティンは無表情に見送ります。

キャスト

スティーブンを演じるのはコリン・ファレルです。

追い詰められて精神が崩壊していく父親の様子を巧みに演じています。

ヨルゴス・ランティモス監督の作品に出演するのは「ロブスター」に続いて2作目です。

妻のアナを演じるのはニコール・キッドマンです。

画面に移るだけで場を華やかにする存在感は健在です。

物語の前半では、子どもたちを愛する良妻賢母ですが、後半は自分の保身のために変貌していきます。

キッドマンの美しさゆえに、彼女が見せる表情やセリフがより恐ろしく感じます。

一家を不幸に陥れる青年マーティンを演じるのはバリー・コーガンです。

素直な少年が、少しずつ心の内に持っていた復讐心をあらわし、不気味に変貌していく過程を見事に演じています。

何気ない食事の場面でも、彼の心情の変化が感じられ、その違和感は観客に不安を与えます。

娘のキムを演じるのはラフィー・キャンディです。

マーティンに恋心を抱くキムは、マーティンの謎の行動の理由を知っているような発言をします。

息子のボブを演じるのはサニー・スリッチです。

長髪がお気に入りで、父親から切るように言われても聞きませんでした。

しかし、家族の誰が犠牲になるかという状況で、その髪をバッサリと切り落とします。

みどころ

本作のタイトルは古代ギリシアの悲劇「アウリスのイピゲイネア」から引用しています。

劇中でギリシア軍の将軍アガメムノーンは、女神アルテミスの怒りを和らげるために娘のイピネイゲアを生贄に捧げます。

イピネイゲアは祭壇の上で命を絶たれる前に鹿と入れ替わったとされており、本作のタイトルのもとになっています。

本作では、スティーブンが家族を救うために誰か一人を犠牲にする選択を迫られます。

妻や子どもたちは何とか父親に気に入られようと腐心します。

仲の良かった家族が自分の保身に走り、みるみるうちに崩壊していく怖さは圧巻です。

この物語は、家庭の中の父親の権力もテーマに含まれています。

あたたかい父性で家族を守り、マーティンにも優しく関わっていたスティーブンが、追い詰められていく過程で、家族を切り捨てる冷徹な判断をするように迫られます。

父親が守る安心した家庭が、父親によって絶対支配される恐ろしい場所へ変貌していく様子を表現しています。

家庭における父の存在とは何かを考えさせられる内容となっています。

映画の中で使われている音楽も注目すべき点です。

全体的に静かにストーリーは進んでいきますが、各所で観客の恐怖を増幅する音楽が挿入されています。

リゲティのチェロ協奏曲、リゲティのピアノ協奏曲、バッハのヨハネ受難曲から「主よ、われらを治め給う主よ、あなたの栄誉は」、グバイドゥリーナのソナタ「私は待ち望む」などです。

ランティモス監督の場面のつくり方も注目すべき点です。

無機質な映像は、観客に気味の悪い違和感を与えます。

高いところから全体をふかんするようなカメラワークは、その出来事を神が眺めているように感じられます。

これらの演出によって観客は人間の力ではどうにもならない無力感に襲われ、心の底から湧き上がる恐怖に襲われます。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのフル動画を視聴する方法と無料視聴する方法はある？

フル動画を視聴するには、動画配信サービスを利用することが一番手軽です。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアは、dTVで2018年8月2日から配信がスタートします。

dTVはエイベックス通信放送が運営し、NTTドコモが提供する動画配信サービスです。

dTVで動画を視聴するためには、dアカウントを発行する必要があります。

dアカウントは、NTTドコモと契約がないかたも作成することができます。

dアカウントを作成しdTVに登録をすると、月額500円で約120,000本の配信作品を視聴することができます。

dTVは無料お試し期間を設けており、初めてdTVに登録をするかたに限り31日間無料で利用することができます。

無料お試し期間中に解約をすると料金はかかりません。

新作の映画やドラマには、視聴する際に1本300円から400円程度の追加料金が必要なものもあるため注意が必要です。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアは新作のため、追加料金が必要になる可能性が高いと考えられます。

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動画配信サービスを利用する他に、DVDやブルーレイで視聴する方法もあります。

本作品のDVD、ブルーレイは2018年9月4日発売予定です。

DVD、ブルーレイで視聴するには、CDやDVDの宅配レンタルの定額サービスを行っているTSUTAYA DISCASを利用すると便利です。

TSUTAYA DISCASのサービスである定額レンタル8を利用すると、月額1,865円で新作CDとDVDが8本まで借りることができます。

9本目以降は旧作に限られますが借り放題で視聴することができます。

TSUTAYA DISCASは、初めて登録するかたを対象に30日間無料お試し期間を設けています。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのDVDとブルーレイの発売日に合わせて無料お試しに申し込みをすると、無料で作品を視聴することができます。

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まとめ

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのあらすじやキャスト、みどころと動画視聴の方法について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

本作では、未知なる力にあらがえない人間の弱さから来る恐怖と、自分の中にある身勝手さが招く恐怖に襲われます。

固い絆で結ばれている家族が、みるみる崩壊していく様を観て、自分自身の在り方や家族への思いを考えさせられる作品です。

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